高萩「ボランチ奪う」

 ■プロ3季目 新人入団で発奮
Jリーグ1部(J1)広島のMF高萩が、ボランチの定位置取りを誓っている。
球団初の現役高校生プロとなったのが1年3カ月前。
3月に高校を卒業する今季は、同学年の新人7選手が入団した。
「プロの先輩として負けられない。試合に出続けたい」と、気合を込めている。

ミニゲームでは持ち味のサイドチェンジやロングパスを積極的に繰り出している。
「体が軽く、よく動ける」。さらにキャンプには、昨季ボランチに定着した李漢宰が、
北朝鮮代表となりワールドカップ(W杯)アジア最終予選出場のためいない。
「僕にとってはチャンス。生かさなければ」と前向きにとらえる。

 高校2年の2003年11月にプロ契約を結んだ。
「もっとできると思ったが、想像以上に厳しい世界。安定して力を出せないといけない」。
プロ入り後は、病気や左足首などのけがに泣いた。
昨年8月のJ1・C大阪戦で初ゴール。
9、10月のアジアユース選手権ではU―19(19歳以下)日本代表で活躍した。
だが、広島に戻った後はいまひとつ精彩を欠いた。

 今季、広島ユース時代の同期だったDF高柳やFW前田ら5選手が加わった。
「うれしい。一緒にトップチームで活躍したい。
でも、自分が後れを取るわけにはいかない」。
プロとしての3シーズン目。自分史に「レギュラー定着」の文字を刻み入れるつもりだ。
                          (中国新聞