新井、球団タイ記録へ 28日阪神戦

NNSanfre2005-06-28


広島の新井が、28日の阪神戦(米子)で
球団記録に並ぶ6試合連続アーチに挑戦する。
チーム記録は1987年に達成したランス。
「大きいのは狙わず、つなぎの意識を忘れない」と、
新井は平常心を強調する。

阪神2連戦に向けチームは27日午後、米子入り。
若手野手陣は約1時間、素振りに汗を流した。
見守っていた山本監督がおもむろに新井のそばへ近寄った。
「明日もいけよ」。新井は小さくうなずいた後、
険しい表情のままバットを振り続けた。

好調な打撃のきっかけは、野村の「2000本フィーバー」だった。
野村が2000安打まで残り1本とした22日のヤクルト戦から、
連続試合本塁打記録が始まった。「チームの雰囲気もそうだったけど、
僕も(後続の)野村さんにつなげようという思いだけだった。
今の好調さは、野村さんのおかげです」。無用な邪念が薄れ、
打席での力みが消えている。

69試合での19本は、自身最多の28本塁打を放った2002年を、
20試合も上回るハイペースである。
「打撃は甘いものじゃないから、どうしてもいつか悪い波がくる。
その波を少なくするのが目標」。
尊敬する野村の目の前で、
新井は球団史の1ページに名を連ねることができるか。(中国新聞