先発定着へ小山田快調 フォーム安定 球威増

NNSanfre2005-02-22

先発定着を狙う小山田がようやく調整ピッチを上げてきた。
ブルペンではキャンプ最多となる178球の投げ込み。
「肩の仕上がりはもう大丈夫。いい球がいっていた」と初めて手応えを口にした。

元守護神にとって、初めて先発調整となったキャンプ。
連日の100球を超える投げ込みは初体験で、15日には右肩の違和感を訴えた。
それから4日間は別メニュー調整。紅白戦の登板も取りやめていた。

しかし、21日のブルペンの姿が不安を吹き飛ばした。
捕手のミットを鋭く鳴らす球威。投球後、安仁屋コーチに直訴した。
「24日の紅白戦で登板させてください」

昨季終盤、イメージチェンジに取り組んだ。テーマは「5割の力」だった。
「テークバックは半分の力で、球を離す瞬間に最大の力を出す」。
球種でフォームが変わる癖も消え、「力を入れないことで、逆に球も走り始めた」と言う。

キャンプ直前に新調したグラブに「MY」の文字を刻んだ。
妻の麻衣子さん(29)、長男の裕晴(ゆうせい)ちゃん(1つ)の頭文字である。
「このグラブがなじんでくると同時に、調整も出来上がってくる。
今季は投げる試合すべてで勝つ」。
力投型のイメージを消し去った右腕が、先発ローテへ向け、トップギアを入れた。
中国新聞